虫歯や歯周病、突然の事故など、人はさまざまな原因で歯を失います。歯を失うことで、食べ物がよく噛めない、正しく発音できないなどのからだの問題ばかり でなく、食事を楽しめない、人前で自然な笑顔が作れない、年老いて見えるなど心の問題と深くかかわっています。歯を失うと、ブリッジや入れ歯が一般的な治療法として行われていますが、最新の歯科治療では「インプラント治療」という審美性に優れた治療法があり多くの患者様がインプラント治療を行っています。
インプラントとは、失われた部位に埋入し、顎骨とインプラント体が緊密に接触するのを待ち(通常上顎3ヵ月、下顎2ヵ月)、これをご自身の歯根にみたてて利用し、上部構造(冠の部分)を作っていきます。
1.初診と治療計画
インプラント治療についての説明と相談
失われた歯の数、インプラントを埋め込む骨の硬さ、大きさ、位置により、治療法にもさまざまな選択肢があります。歯にかかる力の方向や強さはもちろん、患者様に無理のない衛生管理などを含め総合的に検討したうえで、治療計画がたてられます。
2.検査
病歴、健康診断の問診、レントゲン撮影
これまでかかった病気、現在の健康状態などを検査確認します。その後、口腔内検査、レントゲン撮影を行います。
3.一次手術
インプラント歯根部植立
あごの骨にインプラント(フィクスチャー)を埋め込みます。この手術は局部麻酔で行います。簡単なものでは抜歯程度。入院の必要もありません。
4.抜糸
手術部位の確認
一次手術後、約1〜2週間ほどで抜糸をし、手術部位の治りを確認します。
5.治癒期間
安静期間
個人差がありますが2〜6ヶ月の治癒期間(安静期間)をおくことで、インプラントと骨が強い力で結合するのを待ちます(オッセオインテグレイション)。一般的には骨の質・量とも有利な下あごで2〜3ヶ月程度。上あごで3〜6ヶ月程度です。この期間、仮の歯を使用できる場合もあります。
6.定期検診
手術部位、口腔内の検診
手術後3週間から1ヶ月に1回程度の割合で来院していただき、手術部位、口腔内等の検診をします。
7.二次手術
支柱取付
歯ぐきを開いて人工の歯を取り付ける支柱(アバットメント)を装着します。この支柱は仮歯や最終的な人工歯とインプラント体をつなげる役目をします。この状態で歯ぐきが治るまで1〜6週間おきます。
8.人工の歯を作製・装着
歯ぐきが治った時点で型を取り、人工の歯を作ります。形や色などは患者様に合わせて作製し、インプラントに取り付けます。
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